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日帰り内痔核手術

内痔核(いぼ痔)の日帰り手術は可能なのですか?

日帰り手術とは、手術を行った当日自宅に戻り、自宅で術後を過ごすことができるものです。
以前は必ず入院が必要であると考えられていた病気にも、最近では日帰りで治療を行う施設が増えてきています。
当クリニックでも、大腸ポリープに対する内視鏡治療と同様に、内痔核(いぼ痔)に対しても日帰り手術を行っています。
内痔核(いぼ痔)の場合、日帰り手術に対する不安の大きなものとして、術後の痛みと出血の二点があげられます。
内痔核は、良性疾患でもあり、術後の痛みや出血がある程度コントロールできれば、日帰りでの手術が可能となります。
当クリニックでは、仙骨硬膜外麻酔と局所麻酔薬をうまく用いることにより十分に痛みをとるとともに、ALTA注射療法を単独もしくは結紮切除術と組み合わせるといった手術の工夫で、出血のリスクを最小限にする試みを行い、日帰り手術を行っています。

日帰り手術のメリット

  1. 手術を受けたその日のうちに帰宅できるので、学校や仕事を長く休んだり、以前からの予定を大幅に変更するといった日常生活への影響を最小限にできます。
  2. 入院のわずらわしさやストレスを感じることなく、慣れ親しんだ自宅で術後の療養ができます。
  3. 入院費用が不要なため、手術にかかる費用を少なくおさえることができます。

日帰り手術の実際

術前診察と検査

特に問題がなければ1-2回の通院で終えられます。
実際にもっとも困っている症状をよく伺い、痔核の状態を十分に把握して、適切な術式を選択します。
手術にあたり、全身状態のチェックが必要です。
手術が安全に行えるかどうかを判断するために血液検査などを行います。
特に問題なければ手術の予定を決めていきます。

手術

当院での日帰り肛門手術の麻酔は、静脈麻酔、仙骨硬膜外麻酔と局所麻酔をバランスよく併用しながら行うので、患者様が痛みを感じることなく、かつ眠っている間に手術が終了します。
このため、手術中に痛みや不安を感じる心配はありません。
手術は30分ほどで終了します。
術後は麻酔の効果をしっかりと覚ますため、数時間ほどベッドで安静にしていただきます。
出血がなく、疼痛の管理が自宅でも十分に可能なことを確認して帰宅していただきます。

術後の通院

術後1週間以内に一度通院していただき、その後は症状に合わせた通院となります。
特に問題がなければ、数回で終了することがほとんどです。

代表的な内痔核(いぼ痔)に対する日帰り肛門手術

結紮切除術(切る手術)

内痔核に対して一般的に行われる方法で、痔核を切除し、出血を予防する為、痔核切除後の根部を結紮する方法です。
切除した粘膜面を外側に半閉鎖します。

ALTA注射療法(切らない治療)

痔核に対する注射療法の一つで、ALTA(硫酸アルミニウムカリウムタンニン酸注射液)(ジオン®)という薬を痔核に注射をして痔核を硬化縮小させてしまう方法です。
術後出血の心配はなく、術後の生活制限も殆どありません。
効果は痔核の状態によって様々で、納得のいく効果が得られないこともあります。

痔核の硬化療法日帰り手術

ALTA(ジオン)注射療法
切除手術と同等の治癒率があるといわれています
痛みがほとんどなく日帰り手術が可能です

この治療法は大腸肛門病学会に所属し、痔核治療の経験が豊富で「四段階注射法」の講習を受けた医師のみが施行することができます。

ゴム輪結紮療法・分離結紮法(切らない治療)

痔核の根元を輪ゴムや糸でしばって循環障害に陥らせて脱落させる治療です。

上記の方法を患者様のご希望や症状に合わせて組み合わせ、できるだけ切除部分を少なくして、出血や疼痛のリスクを最小限にしながら、効果を最大限に発揮する工夫をしています。

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