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帯状疱疹ワクチンについて

[2025.05.20]

 

帯状疱疹ワクチンとは?

帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹の発症予防および重症化予防を目的として開発されたワクチンです。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる皮膚の病気であり、痛みや水ぶくれを伴います。このウイルスは体内の神経節に潜伏し、再感染によって帯状疱疹として発症します。

帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹ウイルスの毒性をなくし、投与することで発症予防や重症化予防を行います。日本では、以下の2種類の帯状疱疹ワクチンが使用されています。

1.シングリックスⓇ: 活化ワクチンであり、50歳以上の成人に適用されます。 97.2%の発症予防効果があり、10年後も80%以上の長期予防効果があります。副反応として、注射部位の痛みや腫れ、全身的な惓怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒、発熱などが報告されています。ただし、費用は高めです( 2回接種で44,000円)

2.弱毒生水痘ワクチン: 水痘・帯状疱疹ウイルスを弱らせたもので、60歳以上で51.3%の効果があります。副反応は少なめですが、妊娠中や免疫抑制患者など一部の方には接種できません。価格はシングリックスよりも安価です( 1回接種で8000円)

 

2種類のワクチンがあります それぞれ利点、欠点を考慮して選択します

 

乾燥弱毒水痘生ワクチン

シングリックス

ワクチンの種類

生ワクチン

不活化ワクチン

接種方法・回数

皮下注射・1回

筋肉注射・2回(2か月後)

対象年齢

制限なし

50歳以上

発症予防効果

51.3%

90%

帯状疱疹後神経痛抑制効果

66.5%

80-95%

持続期間

5年程度

9年以上

副反応

少ない

軽度の接種部位の痛み、腫れ、

やや多い

接種部位の痛み、腫れ、発赤、倦怠感、頭痛

費用

8000円(税込)

22,000円/1回 (税込)2回接種合計44,000円(税込)

長所

・1回で済む・費用が安い

・予防効果が高い・持続期間が長い

短所

・妊婦や免疫が低下している方は接種できない・持続期間が短い

・費用が高い・副反応が比較的強い(接種部位の痛み 78%)・2回接種が必要

 

シングリックスの利点

より高い発症予防効果

より高い重症化予防効果

より高い神経痛予防効果

長期間の効果

弱毒生水痘ワクチンの利点

費用が安い

接種回数が少ない

 

どちらのワクチンを選択すべきかは、年齢、健康状態、費用などを考慮して決定する必要があります。

一般的には、より高い予防効果を求める方にはシングリックス、費用を抑えたい方には弱毒生水痘ワクチンが推奨されています。

 

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