ピロリ菌ってどんな菌ですか?
ピロリ菌とは?
ピロリ菌とは胃の粘膜に生息しているらせんの形をした細菌でヘリコバクター・ピロリといいます。
どうやって感染するの?
感染経路はまだはっきりとわかっていませんが、飲み水や食事など口を介した感染(経口感染)が大部分であると考えられています。
そのため、上下水道が十分完備されていなかった時代に生まれた世代の人はピロリ菌に感染している割合が高く、衛生環境が整ったことにより若い世代の感染率は低くなっています。
ピロリ菌は悪者?
胃がん、胃潰瘍の原因になります!
ピロリ菌に感染した患者さんの一部から胃がんが発生することがわかっています。
また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の発症や再発はこのピロリ菌感染に関係していることもわかっています。
その他にも胃リンパ腫や特発性血小板減少性紫斑病などの病気と関係しています。
ピロリ菌はどうやって調べるの?
血液や尿、便で調べることができます。
尿素呼気試験といって息を吐いて調べる方法もあります。
また内視鏡で組織をとって調べることもできます。
内視鏡検査をすれば保険適応で検査や治療をすることができます。
ピロリ菌を退治(除菌)する方法は?
ピロリ菌の除菌療法とは、1種類の「胃薬」と2種類の 「抗菌薬」の合計3剤を同時に1日2回、7日間服用する治療法です。
80%の方が除菌できます。
治療が終了した後、8週間ほど経過してから、ピロリ菌が除菌できたかどうか、もう一度検査します。
胃カメラを受けて胃の状態とピロリ菌の有無を調べましょう
ピロリ菌を除菌すれば、胃炎、胃潰瘍、胃がんになるリスクを下げられます。
早めに検査を行い、ピロリ菌感染の有無を知ることは大切です。
また感染していたら早めに除菌をすることで、胃がん、潰瘍のリスクを減らして、できるだけ健康な胃に戻せるようにしたいですね。